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下田リゾート発祥の地 サニーサイド・コーヒーショップ

「雨の日はどこに行ったらいいですか?」

突然雨に見舞われると下田市観光協会にはこういったお悩み相談の電話がリンリンとよくかかってくる。

そんなとき、道の駅ベイステージや日帰り温泉、開国博物館などを案内するが、雨の日でも喜ばれる一番人気スポットは海中水族館である。

読んで字のごとく海の中にポカンと浮かぶ水族館。

下田に来たのに雨で海が、、って傷ついた気持ちを優しいイルカさんたちが大いに癒してくれる、下田のお母さん的な場所。

もう一つ、下田には雨の日でも海が楽しめるオススメの場所がある。

広大なビーチを眺めながらゆっくりと時間を楽しめるリゾートカフェ、下田のお父さん的な場所、

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サニーサイド・コーヒーショップ

SUNNY (太陽のあたる)
SIDE (側にある)
コーヒショップ。

という店名が表すように、店の目の前は
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太陽に愛される吉佐美大浜ビーチ。

今年の7月7日で40周年を迎え、地元からも観光客からも愛される下田リゾート発祥の地と言っても過言ではないカフェ。(観光協会のメンバー談)

室内30席、テラス席20席、下田駅からは車で約10分で、駐車場は目の前。
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室内はガラス壁の仕切りで明るく、ウッディな家具とサーフボードがリゾートの雰囲気を作っている。

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テラス席は、年中人気の場所。

筆者もそうだが、多少の雨なら濡れてでも、寒い風が吹けばダウンのジッパーを首まで上げてテラスで開放的な気分を味わいたいタイプ。

むしろ、寒い日の方がコーヒーから立ちのぼる湯気越しに海を眺められるからいい。
そんな思考の持ち主が私の他にも多くいるからテラスは年中人気なのだろう。

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室内からもテラスからも、海を眺められる。
視線の先には海よりも手前にぽっこりとした島があり面白い景色だ。

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お店の目の前にバス停があるが、平日は使いにくい。

土日祝日であれば10:35下田駅バス2番のりば発〜10:49お店の前着、11時開店だから都合がいい。
帰りは14:44に乗って、下田駅着は14:58といった感じ。

バスを使うならもっとオススメがある。
下田駅バス3番線か4番線を利用し吉佐美バス停で降りるルート、こちらなら1時間に2本程度バスが出発している。
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吉佐美バス停から店までは約15分ほど歩くことになるが、その途中大賀茂川のボードウォークを楽しみながら海に向かえるから断然こっちの方が楽しい。

そんなこんな車やバスや徒歩が必要なサニーサイドだが、世界中にファンが多い。

素敵な立地と建物、1977年オープン時から変わらぬおしゃれなリゾートカフェを求めお客様が集まってきたのだろう。

と思い、マスターの斎藤さんにオープン当時のお店の雰囲気を聞いたところ驚愕の返答が、
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一番最初は室内に3台テレビゲーム機を置きました。

下田新聞
え? あの喫茶店に置いてあるインベーダゲームみたいなやつですか?

マスター
そうそう、こっち(キッチン側)にもねカーレースのゲーム機があって鈴鹿とか色んなコースがあったなー。

下田新聞
今のおしゃれな雰囲気が微塵も無いですね(笑)

マスター
そうです、はじめは普通の喫茶店のつもりで始めたんです。今でこそフードメニューは20種類以上ありますが当時はサンドイッチとサラダとピザ、そんな程度でした。

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※ランチメニュー アメリカンクラブハウスサンドウィッチ 1ドリンク付き ¥1.050-

アメリカンクラブハウスサンドは、オープン当初から約40年間愛され続けている殿堂メニュー。
チキンの変わりに歯ごたえのあるベーコンを使用、出来立ての温かい具材のハーモニーの中に変わり種としてフレッシュなホワイトアスパラが入っているのがサニーサイド流でうまし。

マスター
あとはここのカレーが食べたくてとやってくるお客さんもいます。
10日間かけてじっくり作りこんだカレー、もともとはまかない用だったのですがアルバイトスタッフの進言でメニューになりました。

下田新聞
(まかないメシのために10日間かける趣味的な考え方は好きです。)
最近これが人気だなーと感じるメニューはありますか?

マスター
うーん、どれもバランスよく出てる気がするけど、、あ、最近サーファーに人気なメニューがあります

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※(夜メニュー) 鉄板焼き カレーソース スパゲティ ¥1,200

通称 鉄板カレー

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アツアツ鉄板ビーチの上で焼かれたコクのあるカレーと濃厚チーズのビッグウェーブ。

あらゆるスポーツマンの食欲中枢を1品で完全に満たすテッパンの組み合わせだ。

下田新聞
さっきのゲーム機の話に戻るんですけど、今はもう当時の面影はさすがにないですね。
海の見えるカフェレストランって感じですし。

マスター
いいや、今でもゲームはたくさんありますよ。
オセロとかカードとか(と話しつつごそごそ取り出す)

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下田新聞
テーブルに乗り切らないですね(笑)
まだもう少しありそうですか?

マスター
あとはバックギャモンのボードが20台くらいあるんですが。

下田新聞
??

マスター
ここのお店を始めて5〜6年たった頃、外人の常連さんが「これ知ってる?」ってバックギャモンを持ってきました。
やってみたらとても面白い!
下田の常連のお客さんでたまたま東京の大会に行ってきたという人がいたり、徐々に仲間が増えていって月例会が始まりました。

下田新聞
月例会って囲碁や将棋みたいですね。メンバーは地元ですか?

マスター
ほとんど地元です。いっとき西伊豆の方からもメンバーが来ていました。
今から3年前まで約30年くらい月例会は続きましたね。
結構メンバーも多くなりバックギャモン協会主催の大会に出たりしていました。
結成当時、日本のバックギャモンの支部と言ったら茨城、東京、下田、名古屋、大阪くらいでした。

下田新聞
静岡支部ではなく、下田支部ってのがすごいですね!
大会成績はいかがでした?

マスター
大阪大会個人戦2位、チーム戦(4人1組)では優勝経験があります。
バックギャモンは今でもマイナーなゲームですが、囲碁や将棋界の中に愛好家がいて、プロ棋士もいます。
囲碁だと、武宮正樹九段とか。

下田新聞
あの本因坊の?!
天才棋士と対戦するバックギャモンって面白そうですね。
かなり手強そうですが。

マスター
将棋だと羽生三冠もバックギャモンをやっていて、地区大会の4対4のチーム戦で当たって

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チームメイトの女性が羽生さんに勝っちゃいましたよ。

下田新聞
いやー下田支部として東京、大阪と肩を並べるのが必然の実力ですね。

そもそも、マスターが様々なゲームを店内に用意しているのは何でですか?

マスター
下田って雨の日に遊びに行くところがないじゃないですか?

吉佐美に遊びに来るお客さんは海を目当てでやってきます、そういうお客さんは、雨だから市街にっていう訳にもいかないんですよ。

だから雨が降ると彼らがかわいそうで。


※バックギャモンとクラブハウスサンドの組み合わせはフォトジェニック

マスター
ここなら、ゲームが揃ってるし雨の日も半日ぐらい遊んで過ごせるんですよ。

下田新聞
海も見えるし、好きなだけ居ていいですよと?

マスター
はい、リゾート地にあるカフェなんで、ゆっくり過ごしてもらいたいという意味でゲームとか雑誌を置いているんです。
この店はそのためにはじめました。

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下田生まれ下田育ち、大阪万博開幕時、叔父さんの手伝いとして万博会場付近で飲食業を経験したところからマスターの接客ポリシーは作られていったのだと思う。

その後、地元下田の喫茶店、熱海の2000人収容コンベンションホールのバーテン、白馬のホテル、原宿、赤坂、新宿と、仲間からの「手を貸してくれ」と言う頼みを聞いているうち様々な業態のお店を経験、外国人との接客や英語も仕事を通して身についていったそう。

その後藤沢、平塚を経て29歳で地元下田にサニーサイドを建てた。

全国で多くのお客さんと接してきたから、お客さんにとって居心地のいい空間がどんなものかをマスターは知っているのだろう。

居心地の良さを表すエピソードが、店内に飾ってある1匹の犬の写真から聞くことができた。

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今から20年以上も前、サニーサイドの軒先に野良のシェパードが居着いたという。

当時首輪があったかどうかも覚えていないそうだが、とにかく毎日大人しく軒先にいたので、犬好きなマスターと奥さんは餌を与えたり面倒をみることに。

しばらくすると昼間は吉佐美大浜のビーチでいろんなお客さんと遊んでもらい、夕方にはお店に戻ってきてまたお客さんに可愛がってもらう人気者に。

そんな愛らしいシェパードの名前は”サニー”。

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ある時、ビーチで広告撮影があり監督がサニーを見てその場でスカウト、外国人モデルと一緒にちゃっかり広告モデルデビューもしたそうだ。

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最近では、近所の猫が居心地の良さに味をしめている。

サニーサイドはペット同伴OK。
日によっては、ペット好き仲間がお揃いでランチを楽しむなど賑やかな光景も見られる。

取材当日も、
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ペットオーナーたちの口コミで、ペット連れ観光客からは評判のスポットだそう。

そして、居心地の良さは国境も超える。

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リーマンショック前は、外国人だけで貸切状態になることも多かったそう。

今でもバカンスのシーズンになるとお客さんの半分以上が外国人になることがしばしば。

フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダが多く、その中でもフランス人が多いとのこと。

彼らの目的は下田リゾート、やはり美しい吉佐美大浜のビーチと雰囲気だという。

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「雨の日はどこに行ったらいいですか?」

それに対する下田ファン的な答えは、

「太陽の側に行ったらいい、雨の日でも晴れの日でも」

せっかく下田を楽しみにやってきた旅行客が、居場所を見つけられず困っているのはかわいそう。

サニーサイドなら、コーヒーを飲みながら半日くらいゲームをしたり、太陽のように温かいマスターと話したりしながらゆっくりと過ごせることと思います。

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取材先:サニーサイド
住所:静岡県下田市吉佐美1901
営業時間:11:00~21:00(L.O20:30)
定休日:毎週水曜日 第4火曜日(8月は無休)
TEL:0558-23-0192
WEB: http://www.sunnyside-shimoda.com/
駐車場:夏期4台(夏期以外20台位)
座席:テーブル/30席 テラス/20席
アクセス:下田駅より車で約10分、吉佐美総合グランド横(田牛寄り)

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